不況日本は何故 原因はモラル理想で綺麗に成った潔癖社会




 日本のバブル崩壊以来、回復目処の無い不況は、バブル崩壊やリーマンショックによるものだけでは無い。金持ちが儲け過ぎるせいでは絶対にない。
 お金が預金に凍結する事である。
 一つは中間層が投資されない預金にお金を留める。一人分は僅かでもその総合計金額は大きい。それが最大原因である。
 何故お金が預金に留まるか。
 その要因は年金。相対的現実を無視して、一つ一つの事柄に理想のみ唱える主婦層中心の理想主義社会。フェミニズム。一夫一妻制による資産の共有および高い養育費と離婚の慰謝料。風俗売春を規制する事にある。
 年金は低所得者の多くから、第二、第三の税金のごとく集めて、消費に回るお金を削る。これが低所得層の消費を大幅抑制する。
 この年金資金が預金のある高齢者にも撒かれる。更に預金に留まるお金が増えるのである。
 理想主義は、相対的に物を考えない。一つの理想を無理な規制で通せばその副作用は考えない。それが積もり積もって経済は圧縮されてゆく。
 ホルムズ海峡が封鎖されれば、どうなるか。ホルムズ海峡を守るはアメリカ第五艦隊。此処が封鎖されて一番困るのは日本である。
 そうでなくても中国海軍の動きが活発になれば、日本のタンカーはその航路を抑制されかねない。
 更に日本が原発を今のように止め続ければ、原油価格の高騰は避けられない。
 オスプレイは嫌。辺野古移転は駄目。海兵隊は要らない。基地は要らない。尖閣は日本の領土。軍も核も持たない日本が外交努力で総て解決すべきと主張する。
 そんなことは出来るわけが無い。
 昔の自民党は、偽りの民主主義で国民を無視して、野党を鼻であしらい。妥協の産物で日本経済を拡大して来た。
 妥協の産物こそ大切である。
 男の仕事は妥協の産物を繰り返す。それで日本は実利を得て来た。
 女は直ぐ理想を並べる。その結果は僅かにしか儲からないことの山積みで、経済は確実に冷えてゆく。
 コンサバが廃り、○○クロ銀座店が、新しい銀座のシンボルなら、それは紛れも無く不況、貧乏社会のシンボルである。
 そして、追いやられた、日雇、ブルーカラー、ホームレス、ネットカフェ難民は理想主義で経済が後退した犠牲者である。
 中国、韓国を除いて亜細亜の国は日本とアメリカが協力関係を固くする事を願っている。
 政権交代は、正に経済大国日本の落日である。
 秋葉原事件に代表される無差別犯罪は、主婦の理想中心に経済が後退して、まともな社会人の地位から弾かれ、将来に希望をもてなくなった層による盲目の氾濫と言わざるを得ない。
 昭和五十年代。若者に失業は無かった。集団就職も終わって、誰もがそれなりの職に就けた。独立も難しくなかった。
 どんなに低所得でも、女遊びが出来た。当時ソープランドはトルコと言った。誰もが月に一回は行かれた。
 ストリップも性器の完全開放はもちろん。本番生板ショーもあった。回春エステ等の様な、女の子が楽して稼げるものは少なかった。
 ピンクサロンは本サロで、躰の隅々まで弄繰り回せた。
 みなそれなりの満足度が得られた。
 女の子も今のように潔癖でなかった。スカートの中を見ても恥かしがるだけで怒りはしなかった。
 今ではそんな事は、海外サイトの無修正動画に封じ込められ、隠れて動画しか愉しめない。
 だが、日本版海外動画サイトは一人三千円でも、日本円は莫大に海外に流れ出る。
 主婦が夫の金を完全管理して、夫はまったく遊べない。妾などまったくありえない。結婚してしまえば大方の男が風俗に行く金など捻出できない。
 夫を規制して、主婦が溜め込んだ預金が経済を凍結させる。
 家族が旅行しても、行き詰まった旅館が女性向けにサービスしても、たいしたお金は落ちない。男が団体で旅行していた時代は莫大な金が落ちた。
 男が性の満足に使ったお金が、妾、芸者、売春婦、風俗嬢に落ち、そこに従事する女は、多くの男から集めた金でブランド三昧する。
 それが社会を潤し、裏で経済を循環させていた。
 女社長が若い男三昧する。女社長がホストにばら撒く金。風俗嬢がホストにばら撒く金。これらも同じ様に経済を循環させていた。





鬼蔵 記